11月5日(金)、分かち合いを開催しました。参加者は4名。お題は「わたしの完璧主義なところと、頑張ってサボろうとしているところ」。
参加者それぞれが常日頃から完璧にしたいと拘っている事柄を持っていることが分かりました。
メンタル疾患を患う人には完璧主義な人が多いと言われます。完璧を目指すあまり休むことが下手な人が疲労困憊した結果、鬱病などのメンタル疾患に罹患するとも言われています。しかし、分かち合う中で、参加者一同の中に「完璧を目指すこと、一生懸命に物事に取り組むことは悪いことなのか?」という疑問が湧き上がりました。
確かに理想を高く持って物事に一生懸命に取り組むことは悪いことではなく、むしろ素晴らしいことだと思います。ただここで問題なのは、完璧を求めるがゆえに睡眠時間を削ってまでやり続けてしまうことや、やってもやっても自分にOKが出せず自分の頑張りを認めることができないこと、思うようにできなかった自分を許すことができないということなのではないかというところに話が及びました。
そしてさらに、自分が決めた「やるべきこと」に追い立てられて、先のことばかりが気になり、「今を生きること」ができなくなっている傾向にあることが分かち合われました。
このような状況への対処法として、例えば一つの「やるべきこと」に際限なく取り組むのではなく、制限時間を設けて取り組むことや、「やるべきこと」を一つ達成したら自分にご褒美をあげること(美味しいものを食べる、アロマキャンドルを灯して入浴する等々)などが提案されていました。
完璧を求めること、一生懸命に物事に取り組むことは決して悪いことではありません。このような特性を持つわたしたちはむしろ素晴らしいのです。大切なことは、自分で自分を追い込むのではなく、完璧を目指して頑張っているそんな自分の在り方を褒めてあげること。思い通りの結果が出せなくても自分を許してあげることなのではないでしょうか。
いつも自分に自信が持てず、生きずらさを抱えて縮こまりがちなわたしたちですが、この世に完璧な人など一人もいない、どんなに頑張っても完璧などあり得ないことを知り、むしろ自分の無力さに自信を持てる時がもしも来るのであれば、その時にこの自信のなさや生きずらさはふっと軽くなるのかもしれません。