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自尊感情

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自尊感情(自己肯定感)について」

 

20222月の分かち合いは参加者7人、Zoom開催で行いました。

 

テーマのきっかけは書店に山積みされている話題の本「どうかご自愛ください : 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン」(ユン・ホンギュン著)です。「自尊感情」とは「自分自身をどのように評価するか」つまり「自分自身をどれだけ愛しているか」です。これは自分に対する無条件の愛です。仕事や地位や他人からの承認などの条件付きではありません。自分自身で「自分が価値ある存在だ」と感じることです。

 

私自身を大いに含め「私は自尊感情が低い」とおっしゃるメンバーがほとんどでした。自尊感情が低いがゆえに仕事「だけ」に自分の価値を求めたり、他人から認められること「だけ」に自分の価値を見出したり、境界線を超えて自分の心に踏み込んでくる人に「No」と言えなかったり、、、。まずは正直に、自尊感情が低くなりがちな自分たちを認めあうことができたと思います。低い自分をも認めることからしか、なんにも始まらないですからね。

 

そして話は「じゃあ、どうすれば自尊感情を高めることができるか」に移りました。自分を抱きしめる、とかいう方法もあるらしいですが、あんまりしっくりきません。そのなかで共感できたのは「小さなことに楽しみを覚える」ということ。例えば好きなように絵を書き始めるとか、体を動かすとか、料理を覚え始める、とかほんとに小さなことです。ほんの小さなことに楽しみと喜びを感じるなら、その心はもっと小さく小さく、なんにもしない、なんにもできない自分自身を受け入れ、ただそこに生きているだけで価値のある自分に気づくのではないでしょうか。

 

大きなことを達成した人が自尊感情が高いのは当たり前です。でも私たちは、心の病いを体験したからこそ「なんにもできなくてもいい、ただ、今ここに生きているだけで私もあなたも価値がある」ということを知っています。

 

来月また会いましょう。

 

初の精神科入院を体験した、ジョンでした。