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価値観の土俵

9月の分かち合いは5人でした。疲れないように時間を30分短くして、午後1時から2時30分まで行いました。

 

テーマは「価値観のちがいを感じるとき」。人の価値観と自分の価値観、または病気をする以前と、今の自分の価値観はどう違うのでしょうか。病気と障害は人生観や価値観を決定的に変える大きな体験です。一人一人の表現で色んな価値観について話しました。

 

「人生イコール仕事」のように仕事を何よりも大切にし、たくさん仕事をして、責任ある立場につき、「出世」し、昇給することが価値あることだという価値観もあるでしょう。けれども病気をして気づく最も大切なことは、仕事よりも何よりも自分と自分の健康です。

 

これは単なる「負け惜しみ」ではないと思います。自分に無理をしても、過労になっても、仕事をこなすことと、自分を大切にできる範囲内で働くこと。収入はだいぶ変わってくるでしょう。でも人生を終わるときに、どちらが幸せな生き方、どちらが豊かな人生だったと思うでしょうか。まさに人生観、価値観が違うのです。

 

また、「同じ土俵に乗らない」という表現もありました。仕事や家族や収入など、世間一般の価値観にのっとって攻撃的にモノを言ってくる人とは、なるべく「同じ土俵」に乗らない。または「反応しない。」価値観が違うことを意識して、他人の価値観で自分を判断することは意味がないことですし、しんどいことです。自分の価値は自分の価値観で判断すればいいのです。他人と比べたくなるけれど、そうならずになるべく自分をしっかりと持って、自分の価値を信じていたいものですね。

 

私も、カウンセラーに気付かされたのですが、仕事をするときの基準は仕事の量ではなく、自分の時間にしたほうが良いようです。仕事量を基準にするとき、ついつい無理をしてしまいます。でも時間を区切って働くことができるなら、それは自分の時間、しいては自分自身を大切に守ることになる、と。ですので私も腕時計をして、自分の時間を大切にして働く練習をしています。

 

みなさんはどんな価値観をお持ちでしょうか。うつの体験はどのように価値観を変えたでしょうか。