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調子を崩さない工夫

 

33()11人で分かち合いをしました。

 

いつもの流れでまずは、時計回りで自己紹介。開口一番、いきなり発病したときのことを話したり聞いたりすることができます。話の内容は辛くしんどいものですが、いつも言わないようにしていることを話すことができる貴重な機会です。みなさん自分のことをよく振り返って、考えて、頑張って自分の病気と向かい合っておられることを実感します。

 

そしてテーマの「調子を崩さないための工夫」について分かち合いました。いろんな工夫を聞くことができました。精神的、心理的な工夫についは「うんうん、私もそう、同じようにしようと頑張っている」と思いました。私自身も、認知行動療法を通して、自分の否定的な認知から自由になれるように頑張っています。というか、頑張らない自分を受け入れようと「頑張って」います。

 

そんな中で、面白いと感じたのは、いろんな身体的・物理的な工夫でした。頑張りすぎる自分を物理的に抑えてあげる工夫(集中する時間を制限するタイマーや約束)、または心身の緊張を解きほぐす工夫(顔の筋肉を解きほぐす体操)などについて聞くことができました。私の工夫は、寝る前のマインドフルネスであったり、デジタル・デトックスであったり、仕事とプラベートの切り替えであったり、睡眠リズム表であったりします。どれも身体的な工夫です。精神状態や心理状態はなかなか自分の思う通りにはならなくても、身体や物理的な環境はコントロールできるので、このような工夫はとても有効なのだと思います。

 

その上で感じたのは「みんな、一生懸命に工夫して努力しておられる」ことです。いつもは私一人で自分の中で暴れる病気を飼い慣らそうと、自分で言うのもなんですが「涙ぐましい」努力をしています。努力をしているときはよいですが、それでも調子が崩れたときなんかは、工夫して努力することさえ諦めそうになります。それでも、少しでも自分らしい健康を諦めないように、小さい小さい努力を続けてきました。「なんで自分だけこんな努力をしないといけないのか」とも思ってしまうときもあります。

 

しかし、今回の分かち合いで、他の皆さんも小さい工夫と努力を重ねて、懸命に健康を保とうとされていることを知ることができました。これが一番嬉しかったことです。自分は一人じゃない。社会には自分と同じように、諦めず、一生懸命に、「けな気に」病気と地味に戦いにながら、病気を受け入れながら、生きている方がおられる。この事実を知ること自体が、病気と付き合って生きていく励ましになります。

 

マ・カタリーナの分かち合いのあとには、いつも静かな力を得たような気持ちになります。

 

ぜひ次回、41() 13:00に京都聖ヨハネ教会のホールで会いましょう。

(ご注意ください。20234月からは、毎月第一土曜日、13:00からに日時が変わりました。)

 

ジョン(荒木太一)