世の中捨てたもんじゃないかも

 4月1日(土)定例の分かち合いを行いました。今回は14名とこれまでで最多の方々に参加いただき大盛況の分かち合いとなりました。

今回のお題は「人に頼る力、人に助けを求める力」です。

分かち合いの中で改めて、いくつかある無料の電話相談などに苦しい胸の内を打ち明けるという形で他人に助けを求めておられる方が多いのではないかということを認識しました。そのような電話はいつも話し中で繋がりにくいという現状があります。

一方でわたしたちは、日常で接している家族や友人には意外と頼ることが難しいようです。

いつも傍にいる家族に自分のしんどさを伝えられない、それなりに親しいはずの友人であっても自分の苦しみは打ち明けることはなかなかできず楽しい話だけに留めているということが多いのではないでしょうか。

 まだまだこの世の中では、苦しみを打ち明け助けを求めることができるのは、特定の相談機関や同じ苦しみを抱えた人々が集う自助グループの域を出にくいのが現状のようです。

勿論、誰にでも彼にでも自分の悩みや弱さを開示する必要はないと思います。けれどもわたしは最近思うのです。もしも少しの勇気をもって自分の弱さを打ち明けて助けを求めてみたら、案外世の中捨てたものでもないのかもしれないなあと。こんなふうに言うことは簡単ですが、実際にはそんなに簡単なことではないことはわかっています。それでも、知らないだけでもしかすると今わたしの隣にいる人も実は弱さに悩み助けを求めて心の中で叫んでいるかもしれないと、最近わたしは思うことがあります。

 自分の弱さを打ち明けた結果、相手がどう感じるかはわたしの問題ではなく、相手の問題です。もしも勇気を出してわたしの弱さを打ち明けて、「助けてもらうことがあるかもしれません。その時はよろしくお願いしますね」と言うことができたら、今よりも自由でのびやかで温かい社会になっていくかもしれあせん。  パウラ