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心の解決方法?

 

6月1日の分かち合いは16人でした。テーマは「自己批判の感情について」でした。

 

「なんで自分はあんなこと言っちゃったんだろう」「あんなことしなかったらよかった」「もっとこうすればよかったのに、、、失敗したなー」「こんなに自信のない自分はダメだ」と色々と頭の中で「一人反省会」をすることがあります。このような自己批判の感情が強くなっているときは、自分のことしか目に入らなくなり、ぐるぐると過去のことを考え続けてしまいます。

 

ほとんどのメンバーがそんな「自分をいじめて」苦しかった体験を分かち合ってくださいました。当日も「今現在」で自己批判の感情に苦しんでおられる方もいて、その苦しみを語られ、その苦しみに傾聴しました。本当に苦しそうで、楽になるために何かできないか、と祈るような気持ちになりました。

 

そんな分かち合いの中でも嬉しかったのは、それぞれが自分の方法でなんとか自己批判の感情に対処しようとしていることを聞けたことでした。「今自分ができるベストを尽くそうと心がけています」「自分を好きでいてくれる人を想像して、その人の慰めを聞きます」「一人反省会をするだけして、疲れ果てて眠るのを待ちます」などなど。自分だけ苦しんでいるのではないんだ、と知って、少しは自分の「戦い」が楽になったような気がします。

 

そして今回気づいたことは、自己批判の感情を思い出そうとしてもなかなかできないことです。あのときはあんなに苦しんで、寝つきも悪くて、起きた瞬間から悩んでいた事柄が、今思い返すと「なんであんなことであんなに苦しんでいたんだろう」と思うことが多いのです。

 

そこから思うことは、自己批判はうつ病の一つの症状であって、決して「客観的な考察」ではないということです。うつが悪くなれば思考回路も粘着質になって自己批判が止まらなくなり自分を攻め続けるます。だけど、うつが軽くなれば自然と自分を責めず、目の前の事柄にスムーズに対処できるようになる。だから考えて解決しようとするのではなく、体をいたわったり睡眠をとる努力をしたりしてうつ症状を軽減することのほうが「解決」への急がば回れ、になるような気がします。自己批判は「客観的な考察」ではなくて「主観的な感情」であるだけのような気がします。

 

だからこそ、疑う自分を受け入れつつ、信じることができますように。「うつが良くなるにつれて、このツライ気持ちも自然と薄らいでいくはず」と。

 

ジョン(荒木太一)