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役に立つ?

2024年9月の分かち合いは13名でした。初めての参加者は4名。とっかかりのトーマは「将来に生かしたい病気の体験でした。」

 

嬉しいことに、病気の体験をポジティブに捉えて、情報発信や居場所作りなどのために自分の病気の体験を生かしたい、という思いが語られました。素晴らしいことです。実際、私も自分の病気の体験を「利用」して、このマ・カタリーナを始めたのです。また本業の牧師でも、自分の病気の体験や弱さを「利用」して聖書のお話や、祈りや人間関係に生かすことができています。

 

ただ、あまりに自分の病気の価値を「利用」することに、少し自分自身で抵抗感が最近は生まれてきました。すべてを「利用」しようとするとき、私は自分の病気の体験を自分勝手に歪曲しようとしているのかもしれない、と。何でもかんでも利用しようとしなくてもいいんじゃないか、と。自分は役に立たない、という無用感は (それは鬱の症状でもあるのですが)、そのまま受け止めておくほうが、自分にとっていいんじゃないかな、と思います。無理に活用しようとすると、ありのままの自分、感じるままの自分を見失う気がするのです。

 

あるがままの自分。その中には「何の役に立たない自分」も含まれるわけで、そんな自分をも肯定してあげたいと思います。「将来、何の役に立たない自分でもいかな」と。